日本イメージ心理学会第19回大会を茨城大学でお引き受けさせて頂くことになりました。会場は水戸キャンパスになります。近年、上野東京ラインの整備により、水戸駅には東京駅から乗り換えなく1時間強で、茨城空港からはバスで 40 分程度で到着することができます。多数の皆様のご参加をお待ちしております。
本大会では、イメージと視覚の相違についてシンポジウムを企画いたしました。イメージと視覚が機能的に等価であることは今まで多くの研究によって示されており、またそれらがイメージ研究を大いに発展させてきたことはいうまでもありません。ただ、両者が同じ特性を持つという等価性だけでなく、両者の非等価性にも焦点を当てていくことが、イメージのさらなる理解につながると考えられます。東京福祉大学の成本忠正先生と筑波大学の井上和哉先生に話題提供をお願いし、最近のイメージと視覚の相違点に関する実験研究のご発表をお願いしております。
また、運営委員会企画として「当事者の体験からみるイメージ:イメージ・感覚・リアリティ」というタイトルの教育講演を開催いたします。これは、本学会の創設当初からの学会員であり、自らが極めて強い直観像素質者であり共感覚者であり空想傾性者でもある石原次郎先生に、ご自身の具体的なイメージ体験をご紹介いただきながら、イメージと身体の関係性、イメージのリアリティ、感覚と記憶の境界、さらにはイメージの本性と定義をめぐってお話いただきます。
本大会が、新たな発想の場や刺激的な場になることを願っております。
日本イメージ心理学会第19回大会準備委員会 本山宏希