日本イメージ心理学会第17回大会を岩手大学でお引き受けさせて頂くことになりました。盛岡(岩手大学)では、第9回大会に引き続き2度目の開催となります。今回の大会は岩手大学キャンパス内の会場で開催いたします。学内にはイメージ世界の住人であった宮澤賢治ゆかりのスポットも点在します。東京から新幹線で2時間と少し,仙台からは40分とかからず,北海道新幹線の開通で北海道方面からの陸地移動でのアクセスもかなりよくなりました。多数の会員皆様のご参加をお待ちしております。
招待講演は,心理学における脳イメージング研究の最先端で研究を進めている北海道大学小川健二先生にお願いしました。最新の脳イメージング研究ではいったいどんな研究が可能になっているのか,お話いただきます。教育講演では,岩手県立大学のプリマ・オキ・ディッキ先生に,ヒューマン・インターフェース・デバイスの最新の技術研究について,デモを交えてお話いただく予定です。視線計測や表情検出など,心理学の研究分野で直ぐにでも利用可能と思われるデバイス技術の進展に驚かれることと思います。
シンポジウムでは,心理学の基礎的な研究分野と応用的な研究分野を結びつける新しいイメージ研究の方向について議論を深めたいと考えております。現在,心理学の様々な研究分野で,このような基礎と応用の連携の試みが進められています。さらにいま,脳科学やスポーツ科学,アートやテクノロジーの分野の研究者達が強い関心をもってイメージの研究に取り組み始めており,イメージ研究の分野は新しいフェーズに入った感があります。本大会が会員の皆様の研究にとって生産的な場になることを願っております。
日本イメージ心理学会第17回大会準備委員会事務局大会準備委員長 松岡和生